2016年2月22日月曜日

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え


嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え 

岸見 一郎  (著), 古賀 史健 (著)

自己啓発本とかあまり読まない私だが、この本の売れない時代に大ベストセラーになっていると聞いて読んでみた。アドラーは名前を聞いたことはあったけど、フロイトやユングのように内容まで知らなかった。対話形式で簡単に読める。

「人間の悩みは全て対人関係の悩みである」「他者の期待を満たすために生きてはいけない」軽く聞こえる言葉だが、よく読んでみると誰にでも思い当たるフシがあり、自分の人生のあり方を考えると、深い意味を含んでいることに気づく。スティーブ・ジョッブズもスタンフォード大の卒業式で行った有名なスピーチで、Your time is limited, so don't waste it living someone else's life. と言っている。

ジョッブズもアドラーを読んでいたのか? 日本語訳すると、「人生は短い。他人の基準で生きるのはやめろ。」つまり、他人の期待に応えることばかり考える人生は無駄だという意味もある。この本を読むことは、一歩踏み出せない人には、良いきっかけになるかもしれない。