2016年5月2日月曜日

この記事のパーカーを着た黒人の少年の部分を読んで、思い出したことがある。
ニューヨークで働いていたころ、ある日会社から帰ってきたら、ちょうど私の目の前で、老人が、強盗というか、突然ぶつかって来たパーカーを着たアフリカ系の若い男に、財布を力づくで盗られたのを目撃。ビックリして大声で叫んだら、警官が来た。

事情を説明したら、二人の警官が、その強盗が逃げた地下鉄の駅の入り口に、すごい勢いで飛び込んでいって、しばらくしたら、パーカーを着た痩せた若い男を小突きまわすように引っ張ってきて、私にその若者が犯人か?と聞いた。たしかに、似てたけど、確信もてなかったので、違うと思うと答えたら、警官はその若者を解放した。

やっぱり100%確信ないのに、そうかもしれないとか言うことは出来ない。無実の人を罪人にする可能性だってあるのだから。

それに何より、あの黒人の少年より、あのNYPDの二人の警官のほうが、デカくて眼光鋭く、声も大きく、地下鉄に飛び込んで行った勢いとか、もうメチャクチャ怖かった。

アメリカでアフリカ系に生まれたら、やっぱりかなりシンドイんだろうな〜と強烈に実感して、あの時のことは、何年も経った今でも鮮明に憶えている。
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プリンスは"ちょっと待てよ、黒人の子がパーカーを着ていたら殺し屋と呼ばれて、白人の子がパーカーを着ていたらマーク・ザッカーバーグだといわれるのはなぜだろうな"と言い出した」とジョーンズは振り返る。「そこでもちろん私は、"人種差別のせいでしょう"と答えた。するとプリンスは、"うん、そうかもね。あるいは、黒人版のマーク・ザッカーバーグが少ないからじゃないかな。そこに着目してみてはどうだろう"と言うのだ」。

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